山奥の不気味なホテルで巻き起こる
吸血鬼伝説になぞられた陰惨な連続殺人事件・・・・
この恐るべき惨劇を裏で糸引く 犯人の正体は一体・・・・・
うに田一少年の事件簿
ファイル1「悪魔城ホテル殺人事件」
PM7:53
豪雨の続く山林
その山林に そびえ立つ、不気味な西洋風の城
城のすぐ真横に位置する駐車場に 一台の白い小型の乗用車が止まる
ライトが消え、その車からは二つの人影が降りる・・・
そして、その二つの人影は、雨の中を小走りで城の入り口まで向かう
ギィィィ・・・
その城の大きな扉が 開く
扉を開け、城のロビーに入ってきたのは、1人の女性と1人の男の子
あいみちゃん「うわ〜、それにしてもスゴイ雨ね〜、うに田一君。」
自分の衣服についた水滴をはらいながら、その女性は 隣の男の子にそう声を掛けた
あいみちゃん=本名:高屋あいみ(たかやあいみ)21才。うに田一君の保護者役。普段は制服のかわいいファミレスでアルバイトをしている。
うに田一君「うん。すごい大雨うに〜・・・車のラジオでも、台風が近づいてるって言ってたうによ〜。」
うに田一君=本名:うにうに。5、6才?。
あいみちゃん「でも、こんな山奥にホテルがあって助かったわね〜。」
うに田一君「でも、あいみちゃ〜ん、このホテルの名前見たうにか〜?『悪魔城ホテル』って書いてあったうに〜・・・うにうにコワイうに〜(泣)」
あいみちゃん「んん〜・・・、まあ、名前はコワイけど・・・・でも、中は結構キレイなホテルじゃない?」
うに田一君「うーん、そううにね〜、中はあんまり恐くないうに〜。」
そんな二人の前に、一人の黒いタキシード姿の男性が現われる。
小森「いらっしゃいませ・・・。お客様、御予約の方は?」
小森=本名:小森 秀一(こもり しゅういち)。30才。悪魔城ホテル支配人。
あいみちゃん「いえ、予約はしていないんですけど。」
小森「そうですか、では、こちらの方にお名前を・・・・」
あいみちゃん「あ、はい。」
そう言いながら、あいみちゃんはカウンターの宿帳へと向かう
小森「それと、お客さま。当ホテルでは、オーナーの御意向で、御食事は 本日御宿泊いただいている お客様全員でテーブルを囲むことになっておりますので、午後9時には食堂室においでいただけますか?。」
あいみちゃん「はい。わかりました。」
うにうに「わーい、みんなでごはんうに〜♪」
つづく『次回はごはんです。』