轟天号

隊長「お前らー!パプリカ王国に行きたいかー?!」

隊員「イヤです!」



>防衛庁 管理局 会計課 会計監査室


上山「室長・・・何ですか?この『地球防衛隊運営費・年間4000万円』っていうのは?」


防衛庁の各管轄組織に対する予算管理を監査する、管理局 会計課 会計監査室。

ここは、その部署の室長室。中央のデスクに座るその人物に そう問い掛けたは、黒いスーツに身を包んだ男性。会計監査室 主任『上山 潤(かみやま じゅん)』


室長「んん〜?それはアレだよ、地球を怪獣の脅威から守ってくれてる人たちの。」


デスクに腰掛けたまま、のほほんと そう答えたのは監査室 室長。



上山「怪獣の脅威って・・・怪獣なんて出たことないじゃないですか。」


室長「え?知らない?30年前に1回出たんだよ。テドン?・・・メドン?・・・なんか、そんな怪獣。」



上山「僕に聞かれても知りませんよ。30年前は、まだ生まれてませんから。」


室長「いや、とにかく出たんだよ。それで、予算組まれて設立されたんだから。地球防衛隊。」



上山「でも、それから30年間、怪獣なんて1度も出てないワケでしょう?」


室長「いや・・・そうだけどさ・・・・」



上山「たとえ4000万円とはいえ、こんな、出もしない怪獣対策に、これ以上の予算を組むのは無意味です・・・・いや、無意味どころか立派な損失です。室長の方から直接 課長に、地球防衛隊の予算撤廃案を申し出てください。」


室長「え〜、いきなりそんなこと・・・ダメだろ〜。いや、撤廃した次の日に出たらどうすんの?テドンが。」



上山「出ませんよ。テドンなんて。・・・とにかく、室長が動いてくれないなら、僕が直接 課長に申し出ますので。・・・それでは、失礼します。」


そう言い残すと、上山は 足早に室長室を後にした。



室長「真面目だよな〜。アイツ。」



地球防衛隊 存続ピーンチ。・・・つづく?