エクセレントエクスカリバー(1)

私は、ミカリ・リンリン・リン・レ・メイデン・ア・ソース・レ・レイーナ・レイレーイナ・ア・レ・レ・レイーナ?・レイナーサン?・フォ・エクレーアという名の天使なのです。輪っかが7つある天使なのです。1個失くした上で7つあるのです。えっへん。


今日は、地上での私の写し身である、単なるそっくりさんである、エルヴィス・エルレアーナという女性について、幾つかの記述をしたいと思います。重く思うのです。軽く。


まず、エルヴィス・エルレアーナ。通称・エル。彼女が、かの剣。世界を十六分割に分断できるといわれる剣。エクセレントエクスカリバーを手に入れた経緯について、ご説明いたしましょう。


この、存在しているのかしていないのか、まあ曖昧な世界。その世界の運命を揺るがすような重要なファクター。

えっと、有形重要文化罪とかエクステンション・ギルティとか云われている、其れ、その部類に属するエクセレントエクスカリバーなどというものは、お空の上にある運命の輪(フォイール・オブ・フォーチュン)という大層な物体が、その存在を管理している訳で、手に入れても別に問題の無い使い方をするような、まあその程度の人の所へ行くように最初からなっているのです。ゆわゆる、やらせをしているのです。伝説の野人・ウンボゴマンボゴなどは実在しないのです。


それなのに、かの剣。エクセレントエクスカリバーは、偶然の偶然が偶然と重なり、私のそっくりさん・エルヴィス・エルレアーナの手に渡ってしまったのでした。


偶然の偶然が偶然と重なった部分については、一応、説明すると、最初に手に入れるはずの人間が、お腹痛を起こし、来るべき時に「先生、かわや(トイレ)にいってきていいですか?」などと手をあげてしまったものだから、次に第2候補として手にれるはずだった人も、其れを手に入れる時に限って、運悪く取り立て屋と鉢合わせてしまったものだから。満を持しての第3候補もモンシロチョウに気をとられている隙に、手に入れた15秒後に其れを紛失。

かくして、偶然という不幸がそれからも二転三転と転がり、転がり着いた先に、その女性・エルは居たのです。


このエルという女性、私とそっくりさんという以外、どういう人だかよくわかりません。エクセレントエクスカリバーをどうしてしまうのかわかりません。

興に乗って、世界を十六分割にしてしまわなければよいのですが。


それでも、運命の輪は今日もギギギッと廻るばかり。