慶長忍者大戦(序章)

死にたい死にたい死にたい死にたい死にたいなどと、日平均6000回も繰り返す私などには、それはそう、未来などは無い訳で、只、目の前の真っ暗闇の中のシーサーと濃厚な口付けを交わすだけで。

「うるせぇ!うれうせぇ!うるぇぇ!ガタガタガタガタガタタタタうるせぇんだよ!!!」

私は可憐な女性な訳ですよ、女子高生。だからね、いいんですよ、そんな台詞を嘔吐しながら階下の住民を滅多刺しにしても、無実なんです無秩序の先に在る無実、秩序の折。折檻々。

クソくだらねぇ階下のキチガイが「うわ」だって。あとは血がブッシューとかプッシューとかデローンとか言って仕舞いですよ、くだらねぇ。てか、これは戦国時代ですからね、国撮り物語ですよ、三枝のね。だから、私は、これで階下105号室という国を支配下に納めた訳ですよ。やった、ばんざーい。明日からは2部屋つかえるんだー。やったー。

本当に階下の住民はキチガイだっったから、ホントにね、もう嫌になっちゃうよね。夜中だというのに忍び足がなってない、もっとこう忍ぶんですよ、私のようにね、しのんでしのんで階下の壁に張り付いたりして中の様子を伺わないと。


ピ・ポ・ピ・パ・ピ・ポーン


「ええ、下の住民の方はね、そんな大きな音を出しているつもりは無いって言ってらっしゃるんですけど。一応、ご注意の方はガガガガガギギギガピガーゴーギガガー…」

ああ、後半聞こえねぇ聞こえねぇ、まったくだ。もう、まったくだ。


そういう訳なんですよ。ごー、くかっ、ごー、きえっ。



ぞわんっ


「ここは、宇宙ステーション9・057へようこそお越し頂きました。私は添乗員の細川文恵です。」

広大な宇宙への旅が自由に行えるようになったのは、今からホンの7年前。私は、今、この真っ暗な宇宙の中にいるんです。マンガ喫茶の中におります。


やあ、改めましてこんばんわ。私の名前は、霧崎 忍(17)です。きりざきしのびと呼びます。(17)です。

現在の時刻はですね、2025年、8月1日、午前一時40分。ふたまるです。これ、デジタル時計なんですよー。すっばらしー。

そして、今から遡ること400年以上前、慶長4年。ここが、関ヶ原の戦いが行われる一年前の関ヶ原での話しなんです。

皆さんご存知の通り、関ヶ原の戦いと言えば、エイリアンと徳川家康軍が死闘を繰り広げた天下分け目の大戦ですね。

もし、あのときに家康がエイリアンに負けていれば、映画エイリアン2の公開も危うかったかもしれませんね。著作権の関係で。


ああ、ごめんなさいね。さっきから話が無茶苦茶でしょう、逸れたり飛んだりって感じで、あ!逸れたりの「逸」って、逸見政孝さんの漢字の字じゃんっ!ほら!いっつみぃいっつみぃ、って知らねぇよ。あたしゃ、天正12年生まれだよ!!

そーんな、わたしがー、素晴らしいー 忍者大戦の仕組みをー 皆様にー 御開帳いたしますー やったねー



慶長忍者大戦 開幕