ごはんを食べない人に憧れる。
これは、パン食に憧れている訳では無い、「お母さん!遅刻だよぅ!」などと抗議しながら、口に食パンを咥える女子高生にも憧れない。
食事を摂らない人である。正確に言えば、食事を摂るのを忘れる人で在る。頭脳明晰な頭脳労働者は、その頭脳労働に没頭するあまり、食事を摂ることを忘れる。マンガとかでみた。
しかし、これがあながち間違ってもいない。肉体を動かさずにパソコンなどで作業に没頭していれば、一日ぐらい何も食べなくても案外平気なので在る。
だが、これが肉体労働ともなると、そうもいかない。半日どころか、朝食を食してから、2時間ほど置いた後「お昼まだぁ?」などとなる場合も多々在るのである。
例え肉体労働に順じていなくても、人間、何かに没頭していない状態で2日も飯を抜けば、お腹はペコペコになる。
そして、2日間の断食を記念し、自分へのご褒美などといいながら牛丼などを口にすれば、胃が痙攣して食えないなどという始末に陥るのだ。
水を飲んで、頭脳労働に集中し、食事を忘れる。そして、5日ほど経った後に「あ!ごはん食べ忘れてた!」などと言ってみたいもので在る。
しかし、私の様な凡人には、到底無理なことだと悟っているので、チョコレートで3にち間しのぎたい。もしくは、みかんで。
其れによって、私に何か天才的能力が発現すれば、元FBI捜査官と詐称し、「夢で見た。写った。」などとデタラメなこと言いながら、生放送で若人あきらの探索に勤しむだろう。何故なら、私は我衆院という人を知らないからである。
完